ラヴェルとモーツァルト

先、いや、もう先々週になるのですね。

5月26日の日曜日は2つのコンサートに出演しました。

 

その週末には土曜のWDRコンサートも含め、3つの本番があり

もれなくすべて移動有^^;と、かなりハードでしたが、

おかげで、今週の我が家はお花にあふれています。

ルンルン♡

 

日曜の朝は、ボン大学の講堂にて、アカデミーオーケストラ・ボンの定期演奏会でした。

作品はラヴェルのシェエラザード♬

 

こちらのオーケストラはアマチュアでありながら、その歴史は長く、

しかも立派な編成のオケです。

ということで、いつもロマン派以降のものをとりあげているのだとか。

降り番の人が多く出ないようにっていうことでしょうね^^

ボン大学も古く趣のある建物で、(ケルン音大とは大違い・笑)

ベンチに座っているのだけで、雰囲気を味わえる素敵な空間でした。

 

GPも含めお稽古には計3回ほほど参加しましたが、

歌の伴奏はめったにしないということで、初めはちょっとヒヤヒヤwww

しかし、オケの皆さんが私の歌をよーく聞いてくださり、

回を重ねるごとに音楽への理解度が増し、

みるみる成長する姿を見せてくださいました!

 

私もこの作品を歌うのは初めてでしたが、

改めてラヴェルの想像力と再現力に脱帽。

緻密に選び抜かれた音たちは、どれひとつをとっても理に適っていて、

スッと体に溶け込む感覚を持ちました。

 

この作品にはアジア、オリエンタルへのとんでもなく強い憧れが盛り込まれています。

ラヴェルが当時どんな世界を思い描いたのか、

ヨーロッパの人が思うアジアとは一体どんなものなのか、

いろいろと思いを巡らせました。

 

私は日本人だからかもしれませんが、

私たちが感じるアジアと、

ヨーロッパ人が思い描くものは少し違う気がするんですよね。

アジアを外側から見つめる、貴重な時間。

 

雄大なオーケストレーションの波に乗せられ、

作品を歌い終えた時には

なんだか旅をしてきた気分になりました^^

 

 

 

さて、ボンで無事に本番を終えた後は、アイフェルという街の山奥へ移動。

カルという町のシュタインフェルト修道院で演奏会でした。

作品はメンデルスゾーン《マニフィカト》、モーツァルト《ハ短調ミサ》。

 

アウトバーンを走ると、どんどんと景色が変わり、

山道を上がっていくごとに、気温もどんどん下がっていき・・・

ここでもまた極寒のコンサート(笑)

でも、目が飛び出るほど素晴らしい環境でした。

 

演奏会場となった修道院内のバジリカ教会は、

なんだかモーツァルトの時代を思わせるような、

立派な聖堂で、初めて足を踏み入れると絶句。

すごいものを見ると言葉がでないものですね。

 

オーケストラはなんと!

昼間の演奏会と同じ、アカデミーオーケストラの選抜メンバーで、

これにはお互いビックリ、大笑いでした^^;

ソリストもいい方ばかりで、特にソプラノのインサン(韓国人)は、

私が今働いているWDRの正団員で、

透明感のある声と、安定した技術で素晴らしいEt incarnatus estを歌われました♬

 

ハ短調ミサはアルトではなく、ソプラノⅡという役割なので、

かなり高音が多く、難易度も高い作品でしたが、

教会の響きに包まれながら

気持ちよく歌うことができました。

 

そしてそして今回のあっぱれはダーレム合唱団の皆さん。

これがアマチュアコーラスの響きだろうか。

どのパートもはみ出た声がなく、クリアで決して重すぎず、

なんとも均整のとれた歌声でした。

 

演奏が終わるころには、「あぁ、もう終わりなんだ・・・」

と、幸せな時間の過ぎる早さにちょっと切なくなり。。。

でも、レセプションパーティーでは

お客様と直接お話しすることもでき、

本当にいい経験をいただきました!

 

こうしてテンションが上がったままの日曜は過ぎ、

翌週水曜には、ボンにてシェエラザードの2回目公演も無事に終え

私の怒涛の週が去りました。

 

あぁ、無事に終わってホントによかった☆

心から安堵、と共に支えてくれたすべての人々に感謝です。